台湾FF47に日本人カメラマンとして参加|囲み撮影・機材・日本との違いを実体験レビュー
台湾最大級の同人・コスプレイベント「Fancy Frontier(FF47)」に、今回初めて台湾FFへカメラマンとして参加してきました。日本のコスプレイベントとは、撮影方法やカメラマンの動き、写真データの渡し方までかなり違います。
台湾のコスプレ撮影、想像以上に日本と違いました。
2026年8月、台北で開催された「Fancy Frontier 開拓動漫祭47(FF47)」にカメラマンとして参加してきました。

今回の目的のひとつが、実際に台湾のコスプレイベントで撮影して、
「日本のコスプレイベントと何が違うのか?」
を自分自身で体験すること。
実際に参加して最も驚いたのが、台湾独特ともいえる**「囲み撮影」**でした。
同行者の撮影していたところ、最初は私だけだったはずなのに、いつの間にかカメラマンが1人、2人と増えていきます。
そして気付いた頃には――
大きな囲み撮影ができていました。

正確に数えたわけではありませんが、ピーク時は体感で80人を超えていたと思います。
今回は、日本のコスプレイベントでも撮影している私が、FF47へ実際に参加して分かった、
- 台湾FFの囲み撮影
- 日本との撮影文化の違い
- 撮影後の写真の渡し方
- 実際に使用したカメラ・レンズ・ストロボ
- 約35℃の暑さへの対策
- 初参加前に知っておきたかったこと
などを、実体験ベースで紹介します。
Fancy Frontier(台湾FF)とは?
Fancy Frontier(開拓動漫祭)は、台湾で開催されている同人誌即売会・アニメ関連イベントです。
今回参加したFF47は、2026年8月21日〜23日に台北の「花博公園爭艷館」で開催されました。公式情報でも、同人誌即売、コスプレ、アニメ関連商品の販売などがイベント内容として案内されています。
台湾の「コミケ」と表現されることもありますが、日本のコミックマーケットと同じイベントという意味ではありません。
初参加なら、まず公式情報を確認しておくことをおすすめします。
FF47の入場チケットはいくら?
今回のFF47では、
1日券:200台湾ドル
2日券:300台湾ドル
3日券:400台湾ドル
となっていました。

個人的には、事前購入しておくことをおすすめします。
ただし、ここでカメラマンには重要なポイントがあります。
私が今回コスプレ撮影をしたメインの場所は、館内ではなく会場入口すぐ外の屋外広場でした。

私が参加した際、この屋外で撮影するためのカメラマン登録や別途撮影料などは必要ありませんでした。
※イベントの運用や規則は今後変更される可能性があります。参加時には必ず最新の公式情報を確認してください。
前日に会場を下見しておいてよかった
実は撮影前日の16時30分ごろにも会場へ行っています。
目的は、
「どれくらい混雑しているのか」
「知り合いのカメラマンがいるか」
「雨が降ったらどこで撮影できるのか」
を確認することでした。
ところが到着時には小雨。
その後、急にかなり強い雨が降り、場所によってはくるぶし付近まで水が来るほどの水たまりができていました。
屋外撮影どころではありません。
そこで、
「明日雨だったら、どこなら撮影できるか?」
を確認して回りました。
結果的に本番の土曜日は雨が降りませんでした。
それでも「雨ならここへ逃げる」という場所を把握していたことで、かなり安心して参加できました。
海外イベントでは、前日に時間があるなら会場を一度下見する価値はあると思います。
当日はホテルから徒歩で会場へ
宿泊したホテルから会場までは徒歩約15分。
ホテルで準備・着替えを済ませてから、そのまま歩いて会場へ向かいました。
12時ごろ到着。
そこからカメラやフラッシュなどを準備して、約10分後には撮影開始できました。
海外コスプレ遠征ではホテル選びもかなり重要です。
特にレイヤーさんと一緒なら、
「ホテルで着替えられる → 徒歩で会場へ行ける」
という環境はかなり楽でした。
一番驚いた「囲み撮影」
日本との最大の違いとして感じたのが、やはり囲み撮影です。
日本のイベントでは、レイヤーさんの前にカメラマンが並び、順番に撮影する形式をよく見ます。
ところが今回の台湾FFでは違いました。
同行者を私が撮影し始めます。
すると、
1人増え、
また1人増え、
さらにカメラマンが増えていく。
特に私へ「参加していいですか?」と声を掛けるわけでもなく、自然に増えて、自然に減っていく感じでした。
気付いた頃にはこの状態です。

写真から厳密に人数を数えたわけではありませんが、ピーク時は体感で80人以上いたと思います。
撮影距離は、おおむね3-5m前後。
この光景は今回のFF47で最も印象に残りました。
ポーズ指定も日本とは少し違った
囲み撮影では、カメラマン一人ひとりが細かくポーズを指定するというより、レイヤーさんがポーズや目線を変えて、それを周囲のカメラマンが撮影していく形が多いと感じました。
撮影終了時には、アシスタントらしき人がカウントダウンしているケースもありました。
今回、同行者の囲み撮影では、私が中国語で、
- カウント
- 現場整理
- ポージング指示
- 目線の誘導
- 台湾人カメラマンとのやり取り
なども行いました。
私は中国語でコミュニケーションでき、台湾で生活した経験もあるので、この部分では大きく困りませんでした。
一方、日本から初めて参加する人なら、最低限の中国語や撮影時に使うフレーズを準備しておくと安心だと思います。
囲み撮影の後にはツーショット列ができる
もうひとつ面白かったのが、囲み撮影終了後です。
撮影が終わると、今度はレイヤーさんとのツーショットを希望する人の列ができます。
私が見た範囲では、
レイヤーさん自身のスマホで撮るパターンと、参加者側のスマホ等で撮るパターン
がありました。
囲みで撮影して終了ではなく、
囲み撮影 → ツーショット・交流
までが一連の流れになっているように感じました。
日本人の有名レイヤーさんは入口付近に多かった
今回見ていて感じたのが、撮影場所にも少し傾向があったことです。
会場入口付近には、日本から来ている有名レイヤーさんを多く見かけました。
一方、台湾のレイヤーさんは広場外側の公園エリアでも多く見かけました。
もちろん毎回同じ配置になるとは限りません。
ただ、初参加で撮りたいレイヤーさんがいるなら、闇雲に歩き回るより、
事前にSNSで参加日・衣装・活動予定を確認しておく
方が圧倒的に効率的だと思います。
これは次回、私自身も改善したいところです。
撮影した写真はどうやってレイヤーさんへ渡す?
ここは日本の方が分かりやすいと感じました。
台湾では、Facebookの特定グループなどを利用してカメラマンとレイヤーさんがつながり、写真データをやり取りするケースが見られました。
Instagramなどから本人を探すこともあります。
一方、日本から参加しているレイヤーさんや有名レイヤーさんの中には、自分のSNSアカウントを書いたボードを用意している人もいました。
これは非常に分かりやすかったです。
撮影後にSNSを探し回る必要がありません。
次回参加するなら、
「撮影したいレイヤーさんのSNSを事前にブックマーク」
しておこうと思います。
撮影した写真はFacebookグループで探す・渡す
台湾FFに参加して、日本と少し違うと感じたのが撮影後の写真データのやり取りです。
台湾ではFacebookのCosplayコミュニティがかなり活発です。
今回確認したのが、Facebookの公開グループ**「亞洲Cosplay同好」**。

私が確認した時点では約16万人が参加している大規模グループで、FF47終了後も、
「#返圖」
「#場照」
「#FF47」
「#D2」「#D3」
といったタグを付けて、カメラマンがイベントで撮影した写真を多数投稿していました。
「返圖」は、簡単にいえば撮影した写真をCoserさんへ返す・共有するような意味合いで使われています。
実際に投稿を見てみると、
「本人や知り合いがいたらタグ付けしてください」
「高画質データや写真が必要ならDMしてください」
といった内容も見られました。
つまり、
イベントで撮影
↓
Facebookグループへ写真を投稿
↓
本人や知人が見つける・タグ付けする
↓
必要に応じてDM等でデータを渡す
という流れが成立しています。
台湾FFへ初めて撮影に行く日本人カメラマンなら、参加前にこのグループを確認しておくとかなり便利だと思います。
日本人カメラマンが注意したいところ
一方で、個人的には日本のイベントでよくある、
撮影 → XやInstagramをその場で確認 → 後日DMで送付
の方が、撮影した相手を確実に特定しやすいと感じました。
台湾方式の場合、相手のSNSをその場で確認していないと、
「この人、誰だったっけ?」
となる可能性があります。
その点、日本から来ていたレイヤーさんや有名レイヤーさんの中には、自分のSNSアカウントを書いたボードを掲示している人もいました。
これは非常に分かりやすかったです。
次回私がFFへ参加するなら、
撮影したいレイヤーさんのSNSを事前にブックマークしておく+現場でSNSアカウントを確認する+「亞洲Cosplay同好」もチェックする
の3段構えにします。
これなら撮影後に相手を探す時間をかなり減らせます。
FF47で実際に使用した撮影機材
今回持っていった主な機材はこちらです。
カメラ:SONY α7R V
フラッシュ:Godox AD200+ラウンドフラッシュ
延長ケーブル:Godox EC200II
コマンダー:Godox X2T-S
カメラハーネス:デュアルショルダータイプ
結論からいうと、今回のセッティングはかなり使いやすかったです。
35-150mmを選んで正解だった
囲み撮影では被写体との距離を自分だけの都合で自由に変えられません。
そのため、ズームレンズの使いやすさを改めて感じました。
今回実際によく使用したのは50〜100mm前後。
ただし、状況によって距離が変わるので、150mmまで使える安心感はかなり大きかったです。
35mm側まであるため、少し近い状況にも対応できます。
「囲みの中で場所を自由に移動しにくい」
という台湾FFの撮影環境と35-150mmは相性が良いと感じました。
AD200+EC200IIも使いやすかった
今回はライトスタンドを使用しませんでした。
Godox AD200にEC200IIを組み合わせ、
右手:カメラ
左手:光源
というスタイルです。
これがかなり便利でした。
囲み撮影では周囲にも大勢のカメラマンがいます。
大きなスタンドを立てて撮影するよりも、コンパクトに動ける今回の方法は自分には合っていました。
X2T-Sを使用したのも、上部に光源を組み合わせられるためです。
今後も台湾FFでは、このセッティングを基本にすると思います。
カメラハーネスも持っていって正解
今回、機材運搬で助かったのがカメラハーネスです。
35-150mmとα7R Vを組み合わせると、それなりの重量になります。
さらにAD200なども持っています。
首や肩だけに重量を集中させるより、ハーネスを使った方が移動はかなり楽でした。
台湾FFは単純に撮影するだけではなく、人混みの中を移動する時間も長いため、撮影性能だけでなく「どう持ち運ぶか」まで考えた方がいいと思います。
約32℃。暑さ対策はかなり重要
今回かなり大変だったのが暑さです。
当日は体感として32℃前後の暑さで、屋外にいるだけで汗が出続けました。
汗拭きシートは持っていって正解。
一方、
「小型扇風機も持ってくればよかった」
と思いました。
撮影そのものの疲労は想像していたほどではありませんでしたが、人が非常に多いため、人混みを縫って移動することに体力を使います。
さらに夏場なので、密集した撮影エリアでは人との距離も近くなります。
次回は機材だけではなく、
水分・汗対策・携帯扇風機などの暑さ対策
をもう少し強化します。
実際にどれくらい撮影した?
今回は、
同行者:約30分
有名レイヤーさん:各20分程度
という撮影をしました。
それ以外にも同行者たちの囲み撮影の整理、台湾人カメラマンとの中国語でのやり取り、ツーショット列の整理などをしています。
そのため、「何時間ずっとシャッターを切っていた」というより、
撮影+交流+現場対応
を繰り返していた感覚でした。
また、これまで知ってはいたものの実際には会ったことがなかったレイヤーさんとも現地で交流できました。
こうした出会いも海外イベントへ参加する面白さだと思います。
次回参加するとしたら、絶対に事前準備すること
今回参加して、次回改善したいことが明確になりました。
それが、
撮りたいレイヤーさんを事前にリスト化すること。
特に有名レイヤーさんについては、
「FFに参加するのか」
「何日に参加するのか」
「どの衣装なのか」
「どのSNSを使っているのか」
を事前確認。
その投稿をブックマークしておきます。
現地に着いてから探すのは想像以上に大変です。
あれだけ人が多い場所では、現地で考えるより事前に決めておく方が圧倒的に効率的でした。
初めて台湾FFへ撮影に行く人へ
今回参加して一番感じたのは、
台湾FFは日本のイベントの延長線で考えない方が面白い
ということでした。
日本では列撮影に慣れている人でも、台湾では大人数の囲み撮影になることがあります。
撮影終了後の交流方法も違います。
使いやすい焦点距離も、ライトの使い方も、暑さ対策も変わります。
一方、仕組みが分かってしまえば非常に面白いイベントでした。
私自身、次回も参加したいと思っています。
特にあの、
「自分が撮影していたら、いつの間にか周りに大量のカメラマンがいる」
という体験は忘れられません。
台湾FFへ初めてカメラマンとして参加しようと思っている方の参考になれば幸いです。
台湾FF47で実際に使用したカメラ・レンズ・ストロボ・持ち物については、こちらの記事で詳しくまとめています。
→ 台湾FFの撮影機材|実際に持っていって良かった機材・持ち物















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