バイヤーとして企業で勤めて来て、はや7年近く。
日頃、いろんな取引先と価格折衝をするのですが、やはりバイヤーは価格折衝時に
自分の指標を持ってないと弱いです。
こんな折衝してませんか?
「とりあえずベストを出してくれ」
「昨年と同じ金額でお願い」
「指値 円でどう?」
もちろんシチュエーションによって、効果的な方法は異なります。
ただし、価格折衝する時、自分欲しい金額の根拠がしっかりとあるかないかで状況もかなり変わって来ます。
そこで活用するのが、「査定」スキル
今まで購入したことがある物であれば、基本的にその実績金額をベースにすれば良いのですが、
海外で購入して来たものであれば為替レートも考慮しなければいけません。
昨年よりも今年の方が円安になっていれば、円建てでの購入価格は上がるでしょう。
人件費も毎年変わりますよね?実績が数十年以上のものとなると、人件費(最低賃金)も大きく異なります。
電気代は?
素材や鋼材の価格は前回と比較してどうですか?
購入先の業界は活況ですか?
前回の実績よりも不景気だとしたら、低価格でも受注したいと思って来ませんか?
購入先の業界で大きな変化はありましたか?
(業界シェア率の変化や新しい技術の登場など)
海外からの購入であれば、購入先の国での国策で何か奨励してませんか?
査定をする際は、これらのことをベースに織り込んでいけば妥当な価格が判明します。
それを仕入れ先に伝え、その上で希望価格を申し出ることで、こちら側が有利な方向に動かすことができます。
もちろん査定をしても、それはそれ、うちはうちと割り切る会社もいるでしょう。
ただし、査定をしていると多少なりとも自信を持つことができますし、社内的にも
上司や関係者に説明がつきやすいですよね。
たかが査定、されど査定。
査定こそ、バイヤーにとって超重要なスキルなので、価格折衝前はぜひ査定をして挑んでみてください。
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