台湾最大級の同人・コスプレイベント「Fancy Frontier(FF)」。
私は2026年8月に開催されたFF47へ、日本人カメラマンとして参加してきました。
実際に参加してみて感じたのが、
「日本のコスプレイベントと同じ機材構成で行けばいい、というわけではない」
ということです。
台湾FFでは、大勢のカメラマンが被写体を取り囲む「囲み撮影」が非常に多く、撮影距離や撮影スタイルも日本とはかなり違いました。
さらに8月の台北。
当日は気温35℃程度で、立っているだけでも汗が出てくる環境でした。
今回は実際にFF47で撮影した私が、
- 実際に持っていった機材
- 持っていって良かったもの
- 実際によく使った焦点距離
- 逆に必要なかったもの
- 次回は絶対持っていきたいもの
をまとめます。
これから台湾FFへカメラマンとして参加する方の参考になればと思います。
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結論|台湾FFで実際に使った機材
今回、私がFF47で使用した主な撮影機材はこちらです。
| 種類 | 使用したもの |
|---|---|
| カメラ | SONY α7R V |
| レンズ | TAMRON 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD |
| ストロボ | Godox AD200シリーズ |
| 延長ケーブル | Godox EC200II |
| フラッシュヘッド | ラウンドタイプ |
| コマンダー | Godox X2T-S |
| 携行 | カメラ用ハーネスベスト |
結論からいうと、かなり使いやすい構成でした。
特に良かったのが、
35-150mmのズームレンズ+AD200+延長ケーブル+ハーネス
の組み合わせです。
なぜこれが台湾FFで使いやすかったのか、順番に紹介します。
1.カメラ|SONY α7R V
今回使用したカメラはSONY α7R Vです。
私の場合、普段から使っているカメラなので、FF47でもそのまま持っていきました。
FFのように、
- 人が非常に多い
- 撮影時間が限られる
- 囲み撮影で位置を頻繁に変える
という環境では、スペック以上に自分が操作に慣れているカメラを持っていくことが重要だと思います。
なお、α7R Vはバッテリーとメモリーカード込みで約723gあります。
後述する35-150mmと組み合わせると、それなりの重量になります。
そのため、カメラそのものよりも、
「どうやって持ち運ぶか」
が意外と重要でした。
2.一番良かった|TAMRON 35-150mm F2-2.8
今回、特に「これを持ってきて良かった」と思ったのが、
TAMRON 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD
です。
TAMRON 35-150mm F/2-2.8 公式製品情報
このレンズは35mmから150mmまでを1本でカバーできます。
メーカーも、35mmで全身、85mmでバストアップ、150mmで表情のアップといった使い分けを想定したポートレートズームとして紹介しています。
これが台湾FFの撮影スタイルと非常に相性が良かったです。
実際によく使ったのは50〜100mmあたり
FF47で実際に撮影してみると、私の場合は、
50〜100mm付近を使うことが多かったです。
囲み撮影では、被写体からおおむね3m前後離れて撮影する場面がありました。
ただし、常に同じ距離から撮れるわけではありません。
カメラマンが増えたり減ったりしますし、自分がいる場所によって被写体との距離も変わります。
そんなときにズームで画角を変えられるのは非常に便利でした。
150mmまである安心感が大きい
実際には50〜100mmを多く使いましたが、
「いざとなれば150mmまで使える」
という安心感がありました。
台湾FFでは日本のイベントのように一列に並び、一人ずつ決まった位置から撮影するとは限りません。
気付いたら囲みの後方にいることもあります。
そんな場面では望遠側がある方が対応しやすいです。
一方、近くから撮影できる場合は35mm側まで戻せます。
レンズ交換をほぼ考えなくていい。
これがFFでは大きなメリットでした。
なおSony Eマウント版の重量は1,165gあります。
軽いレンズではありません。
それでも私は、FFのように撮影距離が変化しやすいイベントでは、重量以上のメリットを感じました。
3.ストロボ|Godox AD200 Pro II
照明にはGodox AD200シリーズを使用しました。
AD200シリーズは小型ながら200Wsクラスの出力を持つポータブルフラッシュです。現行のAD200Pro IIについてもメーカー公称200Wsとなっています。
台湾FFの屋外撮影では、
真夏の日中+強い太陽光
という状況になります。
私が参加した日もかなり暑く、日差しのある場所と影のある場所で光の状態が大きく変わりました。
そこでAD200を補助光として使用しました。
ただ、今回「AD200そのもの」と同じくらい重要だったのが次のアイテムです。
4.かなり便利だった|Godox EC200II
AD200と組み合わせたのが、
Godox EC200IIの延長ケーブルです。
これによって、
右手:カメラ
左手:光源
という撮影スタイルにしました。
これがかなり便利でした。
通常、AD200本体ごと左手で持つと重くなります。
延長ケーブルを使えば、本体と発光部分を分離できます。
私は左手でラウンドタイプのフラッシュヘッドを持ち、右手でカメラを構えて撮影しました。
台湾FFではライトスタンドを使わなかった
今回、私はライトスタンドを使用しませんでした。
理由は単純です。
人が多すぎるからです。
囲み撮影ではカメラマンがどんどん増えます。
さらに撮影場所を移動することもあります。
その環境で、
スタンドを立てる
↓
移動する
↓
また設置する
という運用は、私の撮影スタイルには合わないと判断しました。
結果として、
手持ち光源+カメラ
という機動力重視の構成が使いやすかったです。
5.コマンダー|Godox X2T-S
コマンダーはSony用のGodox X2T-Sを使用しました。
今回X2T-Sを選んだ理由の一つが、上部のホットシューを利用できることです。
私の構成ではここも含めて光源周りを組み、AD200と組み合わせました。
台湾FFでは機材を頻繁に付けたり外したりするより、
最初にセットしたら、そのまま動き回れる構成
の方が圧倒的に楽でした。
6.想像以上に役立った|カメラ用ハーネスベスト
そして地味ながら、
持っていって良かった度がかなり高かった
のがカメラ用ハーネスです。
今回使用したのは、身体に装着してカメラを保持できるタイプです。
これが台湾FFではかなり便利でした。
理由は機材重量です。
α7R Vはバッテリー・メモリーカード込み約723g、TAMRON 35-150mm Sony Eマウント版は1,165g。
つまり、ボディ+レンズだけで約1.89kgになります。
さらにストロボ関連の機材も持っています。
これをずっと手だけで保持するのは、真夏の屋外ではなかなか大変です。
ハーネスがあることで、
撮影していないとき
↓
カメラを身体側で保持
↓
撮影するときにすぐ構える
という動きができました。
台湾FFでは「撮影性能」だけでなく「機材をどう持ち歩くか」もかなり重要です。
7.次回は絶対持っていきたい|携帯扇風機
逆に、
「持ってくれば良かった……」
と思ったものがあります。
一番は携帯扇風機です。
FF47当日は気温35℃程度。
しかも撮影中は、
- カメラ
- 重いズームレンズ
- ストロボ
- ハーネス
などを身につけています。
人も非常に多いため、とにかく暑いです。
私は汗が常に出ているような状態でした。
撮影そのものより、
暑さによる体力消耗の方が問題になる
と感じました。
次回参加するなら携帯扇風機は持っていきます。
8.汗拭きシートは必須だった
こちらは実際に必要性を感じたものです。
汗拭きシート。
これは夏のFFではかなり重要だと思います。
35℃前後の屋外で撮影していると、かなり汗をかきます。
特にFFは、
撮影
↓
移動
↓
囲み撮影
↓
別のレイヤーさんを探す
↓
また撮影
という動きを繰り返します。
人も密集しています。
自分自身が快適に過ごすためにも、周囲への配慮という意味でも、汗対策はしておいた方がいいと思います。
9.飲み物は多めに用意した方がいい
これは撮影用品ではありませんが、夏の台湾FFでは非常に重要です。
水分は必ず確保してください。
台湾の夏は暑く、屋外で長時間撮影するならなおさらです。
撮影に集中していると、水分補給を忘れがちになります。
カメラ用品に数万円、数十万円かけても、撮影者本人が暑さで動けなくなってしまったら意味がありません。
機材より先に、自分の暑さ対策。
これは今回参加して強く感じました。
10.ライトスタンドは結局使わなかった
撮影機材というと、
「ライトスタンドも必要では?」
と思う方もいるかもしれません。
私は今回使用しませんでした。
台湾FFでは非常に多くの人が移動します。
特に囲み撮影では周囲にカメラマンが一気に増えるため、大きな機材を広げるより、
できるだけコンパクトに動ける方が使いやすい
と感じました。
もちろん撮影方法によって必要な人もいると思います。
ただ、初参加なら、
まずは機動力重視
でも十分だと思います。
台湾FFの撮影機材で重要なのは「機動力」
今回FF47へ参加して、一番感じたのはこれです。
台湾FFでは高性能な機材を大量に持っていくことより、すぐ動ける構成の方が重要。
囲み撮影では、いつカメラマンが増えるか分かりません。
撮影場所も変わります。
そのため、
ズームレンズでレンズ交換を減らす
ストロボを手持ち運用する
ハーネスで重量を分散する
という構成は非常に相性が良かったです。
私なら次回こうする|台湾FF撮影装備
次回参加するとしても、撮影機材の基本構成は大きく変えません。
カメラ
SONY α7R V
レンズ
TAMRON 35-150mm F2-2.8
照明
Godox AD200+EC200II+ラウンドフラッシュ
コマンダー
Godox X2T-S
携行
カメラ用ハーネス
そして次回追加するのが、
携帯扇風機+汗拭きシート+十分な飲み物
です。
機材を増やすより、こちらの方を改善します。
台湾FFに初参加するカメラマンへ
台湾FFへ初めて行く場合、
「何mmのレンズが必要なんだろう?」
「ストロボはどうする?」
「スタンドは必要?」
と機材について色々考えると思います。
私自身、実際に参加するまでは分からない部分がありました。
今回参加してみて、私の場合は、
50〜100mm付近を中心に撮影しつつ、150mmまで使えるズームが非常に便利でした。
そして機材以上に重要だったのが、
暑さ対策と機動力。
FFの囲み撮影は、日本のコスプレイベントとはかなり違います。
しかし、仕組みが分かってしまえば非常に面白い撮影イベントでした。
これから台湾FFへ撮影に行こうと思っている方の参考になれば幸いです。














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